従来からあるファクス機をクラウド型のインターネットファクスに置き換えると、どれくらいのコスト削減につながるのでしょうか。 実は月に300枚以上送信も受信も使っているのであればファクス機の方がコストの面では有利になります。
従来のファクス機の場合
従来のファクス機を使った場合のコストについて、様々なケースが考えられます。オフィスでファクスを使うのであればA3の複合機を使われている場合も多いと思います。生産性性能により月額のリース料は異なってきますが、安いものでも10,000円程度と高価です。
複合機のファクス無しモデルに置き換えでコスト削減
しかし複合機はプリンターやコピーとしてオフィスに必要なものですから、インターネットファクスを導入して下げられるコストとして算入することはできません。しかしファクスがついていないモデルに置き換えることができ、1,000円ほどコスト削減できます。
ですのでファクス機能の費用としては月1,000円ほどです。
電話回線の維持費
電話料金は事務用のダイアル回線で都内であれば月額2,500円の回線使用料がかかります。また屋内配線使用料が60円かかります。合計で2,560円です。
枚当たりのコストを計算
通話料
仮に5枚の原稿をファクス送信したとします。スーパーG3で5枚を送るのは余裕で3分に収まりますので、一回の送信は市内通話料8.5円となります。一枚送信するのに1.7円の通話料が必要とする計算とします。
用紙代
ワード文章の原稿をファクスで送信するのにわざわざ紙に印刷する必要はありません。ファクス機を買うとファクス送信用のドライバーがついてくるので、それを使ってファクス送信するのに用紙代はかかりません。
受信したファクスは、メールで受け取るように設定したり、印刷しないで確認する手段がファクス機についています。しかしこういった機能を使われている方の割合が非常に低いので、ここではすべて印刷しているとします。安い紙だと500枚で350円程度です。一枚当たり0.7円になります。
トナー代
安いファクス機のトナーは少し割高になりますが、ファクスでは黒のトナーしか使いませんのでそれほど高くもありません。2000枚程度印刷できるトナーカートリッジであれば4000円ほどで入手できます。一枚当たり2円になります。
従来のファクス機のコストは
毎月固定的にかかる費用が3,560円に、一枚当たりのコストが送信に1.7円、受信に2.7円となります。一枚当たりのコストがすごく安いのが分かります。
一番人気のeFaxとの比較
枚数に関わらず固定的にかかる費用と、送信受信それぞれ枚数に応じてかかる費用を分けて、クラウド型インターネットファクスで一番人気のeFaxとの比較を表にまとめます。
従来ファクス機 | eFax | |
---|---|---|
固定費用 | 3,560円/月 | 1,500円/月 |
送信費用 | 1.7円/枚 | 10円/枚(150枚まで無料) |
受信費用 | 2.7円/枚 | 10円/枚(150枚まで無料) |
eFaxは安い月額料金と150枚まで無料があるので、枚数が少ないとeFaxが有利ですが、月の送信・受信それぞれの枚数が300枚程度を超えてくると従来ファクス機がコストの面で有利になってきます。もちろん1,000枚とか2,000枚とかどんどん枚数が増えてくると明らかに従来ファクス機が安くなってきます。
将来的にはファクス枚数は減り続ける
たとえば今毎日15枚以上ファクスを送信したり受信したりしていたとしても、2年後には10枚程度になっていることも考えられます。インターネット社会ですから毎年毎年徐々にファクスの枚数は減っていくと思います。
300枚を割ったらクラウド型インターネットファクスへ移行すべき
枚数が少なくなってくるとクラウド型インターネットファクスが有利になります。月間送信300枚、受信300枚を割ってきたらクラウド型インターネットファクスに乗り換えるタイミングだと言っても良いでしょう。