クラウドにファクス送受信サービスとして見えて、物理的なファクスがクラウドにあるものをこのサイトではクラウド型インターネットファクスもしくは単にインターネットファクスと呼んでいます。
一般的なファクシミリ用語について
まずは従来からあるITU-Tが定めるファクス規格でインターネットを利用するT.37やT.38はどのように呼ばれるか、従来使われていた用語を確認してみたいと思います。
画像情報ファクシミリ委員会の技術小委員会/FAX通信WGで、ファクシミリ用語を定めています。ファクシミリ業界では様々な呼び方があるのですが、公式な場では用語を統一しようというものです。
通信形態 | 用語 |
---|---|
T.37 | インターネットファクシミリ |
インターネットFAX | |
I-FAX | |
T.38 | IPファクシミリ |
IP-FAX |
この時点で、呼び方が複数あるので混乱しているのが分かると思います。ファクシミリをファクス、フアクス、ファックスと言い換えることも許していますので、ますます混乱することになります。
インターネットファクスはT.37のこと
このサイト名にもインターネットファクスを使っていますが、上の用語定義に基づけばインターネットファクスと言えばT.37のことを示すことになります。
T.37は、電子メールなどで転送することでファクスするものです。ゲートウェイがイントラネット上に設置されて、そのゲートウェイが実際の電話回線を通じてファクスを送り、またファクスを受信して、メールでプリンタに送り届けます。
クラウド型インターネットファクス
このサイトで紹介しているクラウド型インターネットファクスはこのT.37の延長線上にあるサービスと考えられます。ゲートウェイが、クラウドに移動しただけです。
このサイトでは、T.37を示すときはあえて上の表と同じインターネットFAXとしています。クラウド型インターネットファクスは広義にインターネットファクスに含まれるので、両方ほぼ同じ意味として使っています。
でも実際は様々な用語で呼ばれている
クラウド型インターネットファクス業界には外郭団体が存在していないので、各自が好きなように呼んでいるのが実体です。
- インターネットファクス
- クラウドファクス
- オンラインファクス
混乱してしてしまいますが、これらは大体同じようなサービスで同じようなことができるしょうが、どのように機能するかなど詳細はそれぞれ確認してみないと分からないです。それぞれが独自のサービスを展開しています。