個人だとインターネット回線をフレッツで引いて、ひかり電話にしたかたも多いと思います。法人でも、ひかり電話でコスト削減されてる会社も多いと思います。ひかり電話は、音声がきれいに聞こえますが、ファクスを使うときには問題が起こることが多いです。
ひかり電話はG3のみサポート
通常のファクスはスーパーG3と呼ばれているITU-T V.34をサポートしています。最大の通信速度は33.6kbpsですが、大体A4一枚3秒程度で送信が可能です。
ひかり電話はこのスーパーG3をサポートしていないというか、うまく通信ができません。ファクスを送りたいのであればG3と呼ばれるITU-T V.17のみが使えます。この場合最大の通信速度は14.4kbpsで、大体A4一枚6秒程度で送信ができます。
ファクスのネゴシエーション
ファクスで通信を行う際には、V.34をサポートしているとか送信側の能力と受信側の能力を通信して、両方がうまく通信ができるプロトコルと通信速度が選ばれてから、実際の画像の通信が始まります。
最近はどんなに安いファクスでもV.34をサポートしているので、普通はプロトコルはV.34が選ばれて、回線の状況に合わせて通信速度が選ばれているはずです。
デフォルト設定でひかり電話回線につなぐと
ファクスはV.34を使わないように設定できるものも多いです。ひかり電話にファクスを接続する際にはV.34を無効にする設定が必要です。この設定をしないとうまくファクス通信できずエラーになることが増えます。
V.34を無効に設定さえしていれば、途中でエラーで通信が切れることは防ぐことができます。しかし、通信速度が半分になりますので、その分だけ時間が多くかかるのと、通信費が高くなります。
まとめ
ひかり電話ではV.34を無効にしてファクスをつながないと、通信エラーになることが多くなります。V.34が使えないと通信速度が半分になり遅いですが、そうしないと安定したファクス送受信はできません。